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カーボンニュートラル

断熱性能の強化による消費電力の削減

カーボンニュートラルへの取り組み

 工業炉が消費するエネルギーは、日本全体のエネルギー消費量の15%に相当し、その温室効果ガス排出量は、日本全体の12%を占めていると言われています。
 当社の主力製品の一つである真空熱処理炉NVFシリーズは、電気を用いて加熱を行っているため、処理中にCO2が発生しない環境にやさしい工業炉です。しかし、加熱には多くの電気が必要となるため、発電所で間接的にCO2を排出していることになります。
 当社では、工業炉の断熱性能を強化し、消費電力を削減することでカーボンニュートラルを目指します。

断熱性能の強化

断熱材の素材・構造を変更し断熱性能を高める

 熱処理の際には、炉内の温度は数百℃~千数百℃になります。この場合、加熱室の外へ熱が伝導 し、加熱室外温度が数百℃に達することがあります。すなわち、加熱室へ導入したエネルギーがワークを温める以外に消費されてしまっているのです。
 当社では、加熱時のエネルギーを有効に利用するための低熱伝導な特性の断熱材(高性能断熱材)をご提案しております。真空炉の省エネ仕様のオプションとしてご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

加熱室から炉壁に向けた輻射熱をステンレス(SUS)鏡面板で抑制

 真空加熱を行う場合、加熱室から炉体への熱の移動は“輻射“が主となっており、その熱の移動量は、加熱室フレームの材質と表面状態に依存します。そこで、一般的な鉄鋼材料よりも低輻射率な鏡面ステンレス板を加熱室の外側へ取り付けることで、輻射による熱逃げを抑制します。

実装例紹介

高性能断熱材の実装

対象機種:NVF-200-PC

積載量
: 200kg
温度条件
: 常温→1150°C
比較
: 加熱開始からワーク中心が1150°C
達するまでの消費電力[kWh]

ステンレス(SUS)鏡面板の実装

対象機種:NVF-30-P

SUS輻射板を用いた輻射熱の抑制により

1050°C保持:従来比4.7%省エネ

550°C保持:従来比7.0%省エネ

積載量
: 15kg
温度条件
: 1050°C、550°C
比較
: 上記温度で1時間保持したときの
消費電力[kWh]

※全ての真空熱処理炉、温度パターンで性能を保証するものではありません。